西洋の絵画と日本画を比べると、 その表現には様々な違いがあることに気が付きます。 例えば西洋の油絵は 画面の隅から隅まで描き尽くされているのに対して、 日本画は主と副、 あとのいくつかだけを すっきりと表現しているものが多く見られます。
まるで背景の色々は見る人に委ねるように、 大切なことだけを最小限で表現する、 相手を敬う心や協調しようとする 気持ちが伝わってくるようで心地好いものです。
これを「俏(やつし)」と言います。
「俏(やつし)」は極めれば粋ですが、 踏み外すと「やつれ」てしまいますので 力加減が命です。 |
▲清水寺ご奉納展示 「木守柿」(2011年) |